官僚の時代は終わった vices of bureaucracy 2003 10 30
実は、こういうことを、5年前に、官僚候補から言われたのです。
超一流大学の学生で、
国家公務員のキャリア試験に合格していた学生が、そう言ったのです。
若くて能力ある時代を、
国会対策という、ムダな時間に浪費したくないと言っていました。
どういうことかと聞けば、
国会が始まると、
若手の官僚は、国会で質問する予定の国会議員のところに行って、
事前に質問内容を聞くという作業がある。
そして、事前にわかった質問内容に対して、
担当のセクションが、大臣答弁の原案を作る。
この作業が深夜まで続く。
しかも、答弁原案の「てにをは」に膨大な時間をかける。
まるで、国語の時間のようだ。
さらに、大臣答弁なら、まだマシで、
首相答弁となると、他の省庁と、答弁案を調整する必要がある。
これでは、深夜どころか、朝まで仕事をすることになってしまう。
若くて能力のある時代を、こんなバカバカしいことに浪費したくない。
しかし、私は、思うことですが、
国会での質問に対して、答弁する能力のない人を大臣にするから、
こういう問題が起きるのであって、
官僚の作った答弁書など必要としない、能力ある人を大臣に任命すれば、
若手官僚は、国会対策などで、ムダな時間を浪費することなく、
本来の仕事に専念できると思います。
要するに、無能な人を大臣にするから、
若手官僚が、やる気をなくているのです。
こういう問題をなくせば、また、官僚が活躍する機会があると思います。